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「社長は年単位でものを考える人である」(一倉定氏)

2020/10/20

かつて伝説の経営コンサルタントと言われた一倉定(いちくらさだむ)氏は、
「社長は年単位でものを考える人である。
年単位で何年も先のことを考えるのである。
月単位でものを考えたら、何年も先のことなど考えられるものではない。」
と述べています。(一倉定の経営心得(日本経営合理化協会))


会社にとって重要な革新(イノベーション)を軌道に乗せるためには、少なくても2~3年かかり、実りあるものにするためには5年ぐらいかかってしまう。
5年後にこうなりたいと決心したならば、それを実現するためには今行動を起こさなければならない。
更に、5年後にこうあるためには、2年後にはどうなっていなければならないのか、3年後はここまで進んでいなければならない、
という「中間の目標」が必要になるとも仰っています。


コロナ禍が継続している今だからこそ、新しいことに取り組み、会社を継続発展させていきたいと考えている経営者の皆様にとって、「こうなりたい」を明確にするとともに、「いつまでに」「何をするか」を目標として定め、実行して初めて目標が達成されることを示している言葉だと思います。
月単位のやるべきことももちろん大切ですが、「遠くを計る」視点をもつことの大切さを改めて感じた言葉でした。


(2020年10月あがたグローバル経営情報マガジンvol.1
「今月の経営KEYWORD」に掲載)

執筆者

小林 藤子Fujiko Kobayashi

マネージャー・中小企業診断士

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